
としやです。
私は30代の時、うつ病と双極性障害を発症しました。
飲んだ薬は10種類はゆうに超えます。
抗うつ剤というのは風邪薬のように鼻水が止まったとか咳がなくなったというようなわかりやすい効果はありません。
効いているか効いていないのか判別しにくいのです。
ですので、効果の逆で、副作用が出て薬を変更するというパターンが多いかと思います。
薬に伴うリスクは副作用だけというのが一般的ですが、抗うつ剤の場合は「離脱症状」という特殊な症状が現れるリスクもあります。
離脱症状は上記のように、長期間服用していた薬を変更したり、減薬、服用の中止をした時に起こるものです。
私はパキシル、ドグマチール、アモキサンカプセルなどの、抗うつ剤を長期間服用していました。
今回はアモキサンカプセルの離脱症状についてお話ししたいと思います。
<離脱症状とは?>
長期間にわたって抗うつ剤を服用していると、身体は徐々にその薬に合わせて慣れ行きます。
もう少し詳しく言うなら、血中にその薬の成分が存在していることが常態化しているということです。
突然の服薬中止などによって、このバランスが乱れて発症するのが離脱症状です。
手足のしびれ、耳鳴り、めまい、ふらつきなどが主な症状で、生活に支障があるほど重篤な症状がでることもあります。
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抗うつ剤を勝手に服用中止してはいけないという注意があるのはこのためです。
離脱症状は主にパキシルなどのSSRI、トレドミンなどのSNRI、そしてアモキサンカプセルのような三環系の抗うつ剤で発症します。
といっても、アモキサンカプセルで離脱症状が伴うのはレアケースと言えます。
長期間服用後であっても、医師の指示通りに減薬、中止をしていれば離脱症状に苦しむケースはほとんどありません。
<私が体験した離脱症状>
実際に私がアモキサンカプセルを服用した期間は一カ月足らずでした。
その後もきちんと通院し、医師の指示の下での薬の変更でしたので、アモキサンカプセルで離脱症状が出ることはありませんでした。
このように医師の管理下で服薬している限りはよいのですが、うつ病という病気は精神的に不安定になる病気です。
医師にかかるのが煩わしくなったり、捨て鉢になり、薬の扱いがなおざりになってしまう患者は少なくないと思います。
私も一時、効果も実感できず、副作用だらけで、医師も薬も信用できなくなり、突然一切の服薬を止めたことがありました。
その時は動悸や精神的に不安点になったり、パニック症状が起こるなど余計に自分を苦しめることになりました。
止めた薬はアモキサンカプセルではなく、長期間服用していたパキシルです。
しかし、自己判断での服薬中止はSNRIであっても、安全度の高いアモキサンカプセルでも、ひとたび離脱症状の危険に曝されることになります。
服薬がイヤならそのことだけでも、医師にきちんと伝えるべきでしょう。
かかりつけの病院を変えるという手もあります。
くれぐれも私の経験上からも、自己判断での服薬中止は止めておいたほうがよいです。
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