はじめに
このコラムは、うつ病を経験した編集部メンバーが、回復のプロセスを振り返って書いたものです。医学的なアドバイスではありませんが、同じような苦しさの中にいる方に、「一人じゃない」と感じてもらえたら嬉しいです。
あの頃の私へ
朝、目が覚めるたびに「また今日も始まる」という重さを感じていた時期があります。布団から出ることが、文字通り山を登るように感じられていた。シャワーを浴びただけで達成感と疲労感が同時にやってくる——そんな毎日でした。
当時の私は、「こんな自分はおかしい」「甘えているだけだ」と自分を責め続けていました。今思えば、それがどれだけ状況を悪化させていたか、よくわかります。
「頑張らなくていい」の本当の意味
よく「頑張らなくていいよ」という言葉をかけてもらいましたが、当時の私にはその言葉が全然響きませんでした。「頑張らないって、どういうこと?」と思っていた。
今になって思うのは、「頑張らなくていい」とは「何もしなくていい」ではなく、「今の自分に合ったペースで、今できることをすればいい」ということだったんだと気づきます。無理に元気を演じなくていい。できないことを責めなくていい。そういう意味だったんだと。
回復は「曲線」じゃなくてジグザグだった
回復というと、ゆっくりでも右肩上がりに良くなっていくイメージを持っていました。でも実際は違いました。よくなったと思ったら悪くなる。悪い日が続いたと思ったら少し楽になる。そのくり返しでした。
「また戻ってしまった」と感じるたびに絶望していましたが、振り返ってみると、ジグザグしながらも全体として少しずつ前進していたのだと思います。悪い日が来ても、それは「後退」ではなく「回復の途中」にある一部です。
助けを求めることを許してあげてほしかった
一番後悔しているのは、助けを求めることを自分に許せなかったことです。「こんなことで相談したら迷惑だ」「もっとひどい人がいる」と考えて、ずっと一人で抱えていました。
でも、助けを求めることは弱さではありません。限界まで頑張り続けることよりも、早めにSOSを出すことのほうが、ずっと勇気のいることだと今は思っています。
今、苦しんでいるあなたへ
あなたが今感じている重さは、本物です。誰かに「大したことない」と言われても、あなたの苦しさはリアルです。
治るまでの時間は人それぞれで、比べることに意味はありません。今日、布団から出られなくても、ご飯が食べられなくても、それはあなたが怠けているのではなく、病気が回復の邪魔をしているだけです。
今日一日を生き延びること——それだけで、十分に頑張っています。
おわりに
このコラムを読んでいるあなたが、少しでも「自分だけじゃない」と感じてくれたら嬉しいです。回復は必ず訪れます。焦らず、自分のペースで進んでいきましょう。
※このコラムは個人の体験に基づくものです。医療的なアドバイスの代わりにはなりません。つらい場合は専門家への相談をお勧めします。